安全で誰でも強くなれるトレーニング方法

-SWPPへの出発点-
(Skip the Weak positon Principle)

「SWPP」の出発点は高校時代、今から20年ほど前に遡るんですが、当時はウェイトトレーニングに対する
知識も情報もなく、無茶なトレーニングを行っていました。そういったことが災いして、腰の分離症を発症したり
肩を痛めて手術をしなければならなくなったり、半月板を損傷したりと、全身ボロボロの状態になってしまったのです。
腰(分離症)や肩(肩峰下滑液包炎)に関しては生まれつきそういった故障を起こしやすい体質だったこともあって
教科書通りのフォームではウェイトトレーニングは続けられない状態のところまで来ていました。しかし
そんなボロボロの状態の中で「もしかしたら何かが間違っていたのではないか?今、みんながやっている
トレーニングは本当に正しいのか?」と考え始めるようになり、自分なりに解剖学のことを学んでみようと思ったのが
始まりです。
その後、鍼灸の学校に進み、解剖学や生理学のことについて学んだことをトレーニングに生かせないだろうかと
考え始めました。しかし、身体の構造はわかっても、それをエクササイズの動作ひとつひとつに当てはめて
考えていくのは、まだ知識不足だったせいもあり、かなり苦労を要することでした。そういったこともあって
学校の授業だけではなく、何人かのスポーツ医学の権威を訪ねては、自分が抱いている疑問をぶつけ、そこで得た
解剖学や生理学についての知識やヒントを少しずつエクササイズの動作にフィードバックしていったわけです。
とはいえ、スポーツ医学の権威といっても、必ずしもウェイトトレーニングに精通しているわけではない。
得た知識をどのようにエクササイズに生かしていくかを考え、実践するのは私自身ですから、肩の構造ひとつとっても
非常に多くの時間を必要としました。

ショートレンジ=合理的フォーム

傷害のために思ったようなトレーニングができないでいるトレーニーはたくさんいます。傷害の忌まわしさや苦しさは、
それを体験してきた私自身がよくわかっているつもりです。しかし、身体の構造を理解しないままでは、傷害から
回復してもまた同じ傷害に見舞われてしまい、筋力も筋量も伸ばせないまま最後にはトレーニングを諦めざるを
得なくなってしまいます。私が考える「SWPP」はいかに傷害を抑えて筋力を伸ばすか、筋肉を発達させるかにあります。
極端な話、どこにも故障のないトレーニーは好きなトレーニングを好きなだけやればいいと思います。それでケガもせずに
発達するなら、私の意見など全て無視してもらって一向に構いません。しかし、「SWPP」を取り入れたトレーニングを
行えばケガがなくなり合理的に強くなれます。また、今現在ケガを抱えている人、ケガを回復させてこれからトレーニングを
再開しようとしている人、などのトレーニーも筋肉を発達させたり筋力を伸ばしたいと切望しているはずです。
私としては、どうすればそういうトレーニーたちがケガすることなく、あるいはケガを再発することなく伸ばしていけるかを
常に考えた結果「SWPP」が完成したわけです。


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